Prof.Fjordの脳内散歩。

大学生が日頃考えていることを文章にするだけの、自己満足ブログ。

逃げ恥新春スペシャルを見て

46本目。お家でゆったり過ごしましょう。

 

逃げ恥新春スペシャルを見て

お正月番組も一通り落ち着いた印象です。年末年始の特番もなかなか面白いものが揃っていましたが、今回のブログでは逃げるは恥だが役に立つの新春スペシャルについて書いていこうかなと思います。僕はあまりドラマを見ないのですが、逃げ恥は当時流行っていたのと星野源が好きだったのもあって火曜10時の頃から見ていました。なので、今回の続編はかなり楽しみにしていました。

この新春スペシャル、放送時間が2時間25分と、非常に長いです。長い上に、めちゃめちゃ詰め込んだなという印象です。そんな詰め込んだ内容を振り返りながら、少し考えてみようと思います。ネタバレ全開なので、内容を見たくない人はここでブラウザバックしてください。

TVerのリンクを一応貼っておきます。

tver.jp

社会問題

逃げ恥はかなり社会的な部分に触れているドラマです。連ドラ時代でもそうでしたが、今年の特番ではそれが顕著でした。この記事がその部分がまとまっていて分かりやすいので、参考としてリンクを貼っておきます。

toyokeizai.net

出産の順番待ち、選択的夫婦別姓LGBT、男性の育休取得、ネットのデマなど、数え上げたらきりがないくらい社会問題がてんこ盛りです。そんな社会問題の数々にみくりと平匡は頭を抱えながらも解決しようと努力します。こういった部分が説教臭く感じてしまう人も少なくないと思いますが、逃げ恥だからこそこういった問題点を、幅広い年齢層の人々に行き渡らせられて、かつ比較的ポップに扱えるのではないかと思います。

脚本の野木亜紀子さんはそのような社会性に触れるような作品を多く手掛けています。この間放送されたNHKのあたらしいテレビでも、野木さんはMIU404について、「エンタメと社会性の両立に心を砕いた」とおっしゃっていました。星野源さんも同番組で、ハッピーエンドは自分の心の中にしかなく、社会的なハッピーエンドは本当のハッピーエンドと言えるかは疑問だという考えを示し、その上で逃げ恥のような、結婚して終わりではなく2人が笑顔でハグして終わりというようなエンディングが信頼できるとおっしゃっていました。幸せの種類は多岐であり、だからこそ結婚が幸せの頂点だと決めつけないことは多くの人に配慮がなされているなと感じます。

フィクションを見ているのに現実を見ているかのようです。コロナ禍の社会もしっかりと描かれていました。育児疎開をせざるを得ない状況に直面し、苦しい思いをしながらも奮闘し、再会したときにそのありがたみを感じる、日常が日常であることの幸せを実感させられます。

パロディ

逃げ恥はなにかとパロディの多いドラマです。今回の特番も菅義偉さん(官房長官時代)の「令和」の名称発表のパロディから始まり、百合の会社をがっちりマンデーで扱ったり、終・NHKのところも丁寧に真似されていて、ドラマのポップさを生んでいるなと思います。

選択的夫婦別姓についてのシーンでは、NHKEテレのねほりんぱほりんのパロディで、本物のねほりんぱほりんの人形、声(山里亮太さん、YOUさん)で登場し、驚かされました。テレビ局の垣根を越えたコラボレーションが実現したことが衝撃的でした。

演者

社会問題がてんこ盛りのドラマで説教臭さを感じていないのは演者の影響が大きいのではないかと思います。主演の新垣結衣さん、星野源さんという人選が改めて絶妙だなと思います。好感度の塊のような2名なので、社会性に触れられても許してしまうのではないかと思います。ハッキリ言って、新垣結衣さんが演じる森山みくりはそこそこ面倒くさい人です。何気ない言葉の言葉尻に敏感に反応してイライラするタイプの人です。しかしみくりを許せてしまうのは演者がガッキーだからではないでしょうか。そして、そんなみくりのパートナー役が星野源なのも、ドラマが内容でピリピリしないために不可欠な存在なのではないでしょうか。

キャラクター

火曜10時の最終回で恋人となった百合と風見は結果的に別れてしまいました。結婚しないこと、1人でいることを否定しない、多様性を認めるという部分は、この番組らしいなと思います(男性同士の恋愛も描かれている)。また、みくりには安恵や百合、平匡には風見や沼田さん、日野さんといった信頼できるバックボーンがいるのはこのドラマが苦しくても常に前向きになっている要因だと思います。基本的に出てくるキャラクター(中心人物)がいい人なんですよね。みくりと平匡以外にも愛されるキャラクターが多いのがこのドラマのいいところだと思います。

総じて

契約結婚から恋愛に発展し共同生活を送る中でみくりが妊娠し、いよいよ籍を入れることになったところから始まった今回のスペシャル。様々な社会性に焦点を当てながら、困難に立ち向かっていく二人の弱さと愛らしさがよく描かれていて面白かったです。内容を深めていきながら、物語を成立させていくことは本当に難しいだろうなと思いますが、しっかりドラマにまとめ上げた野木さんは流石ですね。個人的には、「さも同然」の顔をするシーンが好きです。忙しいメンバーでしょうが、次回も期待してしまいますね。

 

余談

年始め、とある買い物をしました。ブログで扱うかどうかは決めてないですけど、家にいる時間で少しずつやっていきたいなと思っています。