Prof.Fjordの脳内散歩。

大学生が日頃考えていることを文章にするだけの、自己満足ブログ。

3年次に受けた授業について 秋学期編

107本目。もう春学期始まっちゃってるよ。

 

3年次に受けた授業について 秋学期編

お久しぶりです。気がつけば4年次です。あっという間。僕は今年は卒業研究と専門英語だけで授業は一切取らない予定です。すっかり毎日研究のことが頭にチラつくような生活になっています。研究以外することはないのですが、ずっと研究ができるほど集中力が無く、追い込まれてもいないので、今は1日3〜4時間くらいを目安にのんびりやっています。スライドはちゃんと作り込んでいますしゼミでも発表に全く困っていないので今のところは大丈夫そう。大きな負担もなく過ごせています。

さて、毎学期更新している授業レビューですが、おそらく今回が最後になるかと思います。先程も申し上げたとおり4年次は研究1本になるので。授業数も卒業ピッタリしか取っていないのであまり良いものではないですが、取ったものはしっかり成績を取れるよう頑張りました。時間が経っているのであまり参考にならないかもしれません。

以下、過去のものです。

professorfjord4.hatenablog.com

professorfjord4.hatenablog.com

それでは、3年秋学期の分、書いていきます。もしかしたら授業形態は今と違うかもしれません。2022年度秋学期で対面が再開し始めた頃の授業であることをご了承下さい。

オートマトン形式言語

専門科目。5限はオンデマンドの動画視聴、6限は3学で対面授業です。解説がそこそこ分かりやすかったです。小テスト+期末試験で成績が決まります。期末試験の成績の比率は7割でした。その期末試験はそこそこ難しかったです。ちゃんと勉強しないと良い成績は取れない授業という印象です。

システム運用・管理

専門科目。対面(春日)です。反転授業の形式で、動画視聴で予習しつつ事前に問題に対して解答を用意して、授業でグループディスカッションをして授業内でレポートを作成し提出する、という感じです。学習量はそこまで多くなく、準備さえちゃんとやれば負担はそこまで多くないかなと思います。期末試験とかも無いですし。

データベースシステム2

専門科目。対面(春日)とリアルタイムオンラインの併用で、1,2限なので早起きが大変でした。基本的には教科書(買う必要はない)のコードを読み解いていく授業で、内容は検索エンジン、クローラに関するものです。自分でコードを読める人は問題ないと思いますが、個人的な感覚として、1人だとちょっと大変でした。成績は毎回のレポート(負担は回によるがそんなにしんどくはない)と期末試験(よく分からないと思うけど、なんとかなりますよ)です。

コンテンツプロデュース論

専門科目。対面(春日、3回)とオンデマンドの併用です。ARを用いたコンテンツを考え、企画書を作成します。それなりにディテールにこだわったり、現地取材とかを行うと成績が上がります。グループディスカッションを行うのですが、そのときに議論を録音して音声ファイルを提出するという謎仕様。最初のアイデア出しで手を抜くと後々大変になります。成績評価は数回のレポートです。

ディジタルドキュメント

専門科目。対面(春日)です。座学の講義です。特にアクティブラーニングをすることはなく、ひたすら話を聞くという授業になります。responを取るわけでもないので脱落者が続出していた印象。成績評価は毎回の小テストとレポートが3本です。

インターネット動画メディア論

専門科目。オンラインオンデマンド。スライドの穴埋めをGoogleフォームに入力する形式で、講義動画すらないです。ほぼ単位取得作業みたいな感じになってました。成績評価は毎回のレポートと期末レポートです。

コンテンツ流通基盤概論

専門導入科目。対面(春日)。秋Cです。座学講義でresponを取っていないので対面で受けていた人が少なかった。研究室の先生が授業していて僕の研究に関わる内容なので個人的にはすごく参考になった授業ですが、興味内容によっては離脱しても仕方ないかなと思います。成績評価は毎回のアンケートと期末レポート2本です。

情報メディア実験B

僕はenPiTを取りました。enPiTについては以下の記事で詳細に書いているので興味があれば読んで下さい。

professorfjord4.hatenablog.com

取ってないやつ

情報数学D、実世界指向システム、画像・映像情報処理、知覚心理学、通信ネットワーク、アドバンストCG、ディジタルコンテンツ表現実習、音楽・音響情報処理、ハイブリッドアート演習、Human-computer Interactionなど。この辺は全くわかりません。

成績詳細

成績

かなり良かったと思います。Bを取らなかったのが良かった。授業数が少ないので負担少なく取ることができました。

GPA

GPAも上がりました。ちなみに推薦も取れました。多分ボーダーはもっと低いはずです。

 

余談

3年生は秋学期に始まるであろう研究室配属、頑張って下さい。僕は第一希望に落ちて第二希望に行きました。第二希望も定員オーバーで大変でした。これだけ成績を取っても落とされるので、まあ、気楽に行きましょう。成績を重視するところもあれば意欲だったり意中の先生の授業をちゃんと受けるとか、そういったことの積み重ねで研究室に選んでもらう感じですね。必ずしも全員が希望のところに行けるわけじゃないですけど、それも縁です。僕は今の研究室で居心地良くさせてもらっているので満足しています。ちゃんと先生と面談で聞けること全部聞いておいたほうがいいですよ。

enPiTに1年間取り組んだことあれこれ

106本目。とても大変でしたがよい経験になりました。

 

情報メディア創成学類の必修科目「情報メディア実験A・B」のテーマ「PBL形式によるネットワークサービス開発A・B」(通称enPiT)を受講しました。

最終レポートがブログ形式とのことで、ブログのネタついでにここに書いていこうと思います。レポートブログを公開するかしないかは個人の自由らしいですが、僕自身enPiTを受講するか悩んだときに諸先輩方が公開していたレポートブログを参考にして決めたので、僕も見える形で置いておこうと思います。「enPiTのことを知らない人でも分かるように」意識して書こうと思います。多分とんでもなく長くなるので、見たいところだけかいつまんで見て頂けたらと思います。

enPiTとは?

education network for practical information technologiesの略で、実践的なIT教育という意味みたいです。この文言はあまり意識していませんでしたが、この授業が何なのかを端的に説明すると、チームでのスタートアップ開発を実践的に学べる授業です。チーム内で話し合いを何度も行いながら、プロダクトを少しずつ改善し育てていきます。

授業は1年を通して行われます。春に自己学習期間があってそこである程度プログラミングを勉強して、夏合宿でプロダクトの開発を短期間で行い、秋学期で実践的な開発をじっくりと行います。途中途中開発の手助けとなるゲスト講義があります。

開発したシステム

「走れ三日坊主」という名前のWebアプリケーションを制作しました。

アプリケーションのURL(スマホ推奨)→ https://musclepowerapp.pythonanywhere.com/

QRコード

GitHubhttps://github.com/enpitut2022/MusclePowerAki

EVP

EVP(エレベーターピッチ)です。作ったプロダクトを簡潔に説明したものになります。

[走れ三日坊主]は、

[運動の三日坊主]を解決したい

[運動の三日坊主を自覚している人]向けの

[運動用SNS]です。

これは[同じ時間帯で毎日運動したい人たちのグループの中で運動状況を共有、把握]することによって、

[LIBRARY(運動共有アプリ)や継続する技術(習慣化アプリ)]とは違って、

[同じ時間帯で毎日運動したい人たちが相互に支え合いながら無理なく運動できる環境の構築]を実現できます。

対象ユーザー

運動をたまにするけどなかなか続かない、三日坊主になってしまう人向けのアプリケーションです。運動を全くしない人、運動が習慣化している人はこのアプリケーションの対象ではありません。やらなきゃいけないのにと感じている人に使ってもらいたいものです。

目的

運動の三日坊主を解消するための補助として、一人で運動するのではなく、複数人で同じ時間に一緒に運動できる環境を作ることを目指しました。毎日一緒に運動してくれる他人はなかなかいません。しかし、毎日一緒に運動してくれる人がいれば、相互に監視し合い、コミュニケーションを取る関係性を保ちながら、習慣的な運動を促すことができるのではないかと考え、それができるようなアプリケーションを作りました。

競合

既存の運動関連のアプリケーションとしてLIBRARYというものがあります。運動に関するSNSで、行った運動を投稿し、リアクション、コメントができるものです。このアプリケーションは比較的運動をする人が用いていて(アプリの説明には幅広い人に使ってもらう想定らしいが、実質的に運動意識が高い人しか使わなくなっている)、僕らのアプリケーションの対象ユーザーとは異なります。また、継続する技術という、何かを継続するためのアプリケーションがあります。しかしこのアプリケーションは1人で決まった時刻に毎日何かをすることを促すもので、複数人で一緒に運動するという僕らのコンセプトと異なります。「毎日同時刻に行う」という継続のアプローチはこのアプリを参考にしたという経緯が実はあります。

使い方

画像を用いて使い方を詳細に説明します。このアプリケーションはスマートフォンに最適化されているので、スマートフォンで使用することを前提としています。また、可能であればChromeSafariなどのWebブラウザを使用することを推奨しています(QRコードアプリの簡易ブラウザなどは非推奨)。プライベートブラウザも非推奨です。

トップページです。まず、名前を入力します。

初めてこのアプリケーションを使用する人は、参加する時間帯のグループを1つ選択します。現状、グループの変更はできません。

グループを決定したら、STARTを押して運動を開始します。

運動を開始すると、グループの画面に遷移します。グループの画面では、アクティブ(今運動している、今日運動した)ユーザーの人数とアクティブユーザーのリスト(アイコン)が表示されていて、今誰が運動しているかが分かります。この画面は15秒おきに自動でページリロードする仕組みになっていて、この画面で放置しているとユーザーが運動を開始するたびに人数とリストが更新されます。

アイコンをタップすると、ユーザープロフィール画面に遷移します。プロフィール画面では、現在の継続日数と最大継続日数、目標と運動内容が表示されます。自分のアイコンをタップすると、これらの項目の下に目標と運動内容の編集フォームが表示されます(他人のプロフィール画面にこのフォームは表示されません)。初期値はNoneなので、適宜編集していただければと思います。

グループページの右上にはグループリストを表示するためのボタンがあり、これを押すと画面右側に、アクティブな人もそうでない人も全て含んだリストが表示されます。アクティブな人は緑、アクティブでない人は黒で表示されます。このリストの名前部分は、先程のアイコンと同じように、ユーザープロフィールにリンクするようになっています。現在の継続日数も表示されていて、継続日数順にソートされています。

グループ画面下部では新着コメントが表示されます。具体的には、今日投稿されたコメントが表示されます。コメントは、かんたんコメントボタンを使うことで、定型文を1タップで投稿できます。新着コメントの表示もアクティブユーザー人数などと同様に、自動で更新されるようになっています。

前の画面で「全てのコメント、コメント入力フォームはこちら」というリンクを押すと、コメントに関する機能が集約されたページに飛びます。ここではコメント入力フォームから定型文でないコメントを投稿できる他、過去に投稿されたコメントを全て閲覧することができます。

グループの設定された活動時間(設定された時刻の前後1時間)ではない時間帯にSTARTボタンを押しても、運動を開始したことにはなりません。上のように警告メッセージが表示されます。習慣化を目的としているので、決まった時刻に行いましょう。

2日目以降、アプリケーションのサイトを開くと、既に名前が入力されているはずです。ブラウザに名前が保存されており、名前入力の煩わしさを解消するものとなっています。また、2日目以降はグループ選択画面は省略され、直接グループ画面に遷移します。

毎日決まった時刻に集まって運動状況を共有し、コミュニケーションを取りながら一緒に運動を続けていくことを目指しましょう。

各スプリントの個人的解釈&振り返り

enPiTではスプリントという期間の単位で開発を行っていきます。

僕らは夏合宿から大きな方針変更なく秋学期まで完走したので、夏合宿から振り返ってみます。

夏合宿

夏合宿では1日目にゲスト講義、2〜5日目に開発を行います。

運動の三日坊主解消をテーマに6人のチームを結成しましたが、僕たちは開発初心者チームだったので、わからないことだらけでスタートしました。Pythonならチーム全員が読めるらしいのでとりあえずPythonで作ることにしましたが、自己学習期間でバックエンドをちゃんと触っていた人がいなかったので、デプロイの方法もいまいちよく分からない状況でした。かろうじて僕がPythonフレームワークのFlaskを授業でかじっていたので、僕主体で進めていきました。慣れないgitを扱いつつデプロイに大苦戦していましたが、デプロイの方法が確立されてから、開発スピードが徐々に上がっていきました。

また、夏合宿の序盤は完成形を夢見て走り出してしまいましたが、enPiTでは「プロダクトが提供する独自の価値」が大正義で、そこをおざなりにすると絶対にレビューで指摘されます。最初はその辺りの意識も低く踏んだり蹴ったりの時間が大半でしたが、そこを意識し始めてから良いレビューがもらえるようになってきました。

なんとか4日間でプロダクトが形にはなりましたが、5日間ぶっ通しとはいえ僕の負担がかなり大きく終わる頃は親が買ってきたケンタッキーが全く喉を通らないくらいヘトヘトでした。僕自身体力は無い方なのですが、それでも自分のキャパを軽く超えていたので秋学期は自分の負担を減らす努力をしようと誓いました。

夏→秋の変更点

秋学期に入って一区切り、チームメンバーは2人抜けて1人新たに入りました。プロダクトそのものは最初から作り直したものの根本の方針(運動の三日坊主解消)は変えずに始めました。

夏合宿ではプロダクトをHerokuにデプロイしていたのですが、夏合宿終了後にHerokuの無償枠が廃止されてしまったので、あれだけ苦労したデプロイ先をまた新しく探す羽目になりました。PythonAnywhereというサイトをなんとか見つけて、秋学期はそこにデプロイしました。GUIが整備されていてHerokuよりも扱いやすかったです。

プロダクトそのものの大きな変更点は、グルーピングの仕方です。夏時点では運動内容別にグループを分けていて、1人が複数のグループに入ることができて、行いたい運動内容がない場合は適宜ユーザーがグループを追加できるようにしていましたが、グループがあまりにも増えすぎて1つのグループにいる人が少なくなりすぎてしまったため、運動時間別でグループを分け、ユーザーがグループを追加する機能を消し、1人1グループしか入れないようにしました。

夏はプログラムを考える他に時間管理も自分がやっていましたが、秋から時間管理は他のメンバーに任せました。チームにプログラムを考えられる人がほとんどいなかったので、僕は開発者としてプログラムを考えることに専念しました。適宜他のメンバーにプログラムの仕組みを説明して、自分が欠けてもプログラムを書けるようになればベストだと考えていました。

Sprint1~4

新たにメンバーが1人入ったので環境構築から行いました。夏の時点でプログラムを動かせる環境がローカルに出来ていたのが僕含め2人だけだったのですが、実際にメンバーが触って動かせるほうがプロダクトの理解につながると考えていたので、環境構築はメンバー全員がローカルで動かせるまで丁寧に行いました。

夏のプロダクトから不要な部分を削りつつ新方針に従って新しく作り始めました。最序盤はあまり考えることは多くなかったので比較的スムーズに進んだと記憶しています。

メンバーがかなりログイン機能を推していたので、ログイン機能によって何ができるようになるかを考えるように促しました(機能だけあってもユーザーには響かないから)。できること自体はかなり多そうなのでロングレビュー時に必要か聞いたところ現時点では不要という意見が多数で、ログインは一旦後回しにし、PBL(プロダクトバックログ)を再考することになりました。

Sprint5〜8

スプリント冒頭にロングレビューの指摘事項を踏まえて話し合う時間を長く設け、チームでしっかりと話し合ってから開発を再開しました。機能が増えるにつれてもらえるフィードバックも増えていきました。

開発が一本道になってきて手が空く人ができ、その人にどのようにタスクを振るかで悩んでいました。これで合っていたかは分かりませんが、手が空いた人には今後やることを考えてもらったり、必要そうな知識を調べてもらったりしていました。ここで調べてもらった知識が開発に大きく役に立ちました。

ロングレビューではもっと色々な人に実際に触ってもらって意見をもらうべきという話になりました。最序盤から実際に触って動かせる状況を維持していたので、次のスプリントでは、何人かにお声がけをして、実際に触ってもらいアンケートに答えてもらうことにしました。

Sprint9〜12

機能追加だけでなく、ユーザーからもらった意見やドッグフーディングなどで感じた細かい違和感を修正するタスクも増えたスプリントでした。

開発の傍ら手が空いている人に、二の次にしていたUIや画面遷移のイメージをmiro(オンラインホワイトボード)に描いてもらいました。画面のイメージを図にすることでプロダクトの認識の不一致が減ったのでこれはやってよかったです。また、機能追加を行いつつ見た目をCSSで整えるなど、タスクを分担することが増えて作業効率が上がっていきました。分業している際は進捗報告をするよう心がけました。

Sprint13〜15

前のロングレビューでモチベーションを上げる因子がもっと欲しいということを指摘され、これを残り3回でできるよう取り組もうとしていましたが、このスプリントの序盤で先生に「あなたたちが一番大事にしていた価値によって得られるものがあまり大きくない」という指摘をもらって、モチベーションの因子となる機能追加を最小限にとどめ、もう一度自分たちが提供する価値について考え直し、それが高まるように最後のスプリントを使いました。最後のスプリントで実装した部分がそれなりにユーザーの感触が良く、自分たちが目指していたレールの上に戻ってきたような感触がありました。この指摘をしてくださった先生には本当に感謝です。

チームメンバーについて

メンバーの役回りと貢献を簡潔に記します。

  • やなーん(PO)…就活や卒論でかなり忙しい中で1年フル参加してくれて本当に感謝。僕が持ってない技術を調べて実装まで持っていってくれて、Pythonのコードの理解も早くて、とても頼りにしていました。
  • キム(開発者)…夏に僕がデプロイで苦戦しているときにあっさりデプロイしてくれたり、Sprint13で今後の方針が定まるようなアプリのデザイン案を示してくれたり、躓いたときに助けてくれました。もっとキムさんに役割を与えられたなあと思っています(それだけ色々出来る人だと思っているので)。
  • Jun(開発者)…常に自分ができることを考えてくれていました。モブプロで積極的にドライバーをやってくれたり、レビューでは積極的に発表してくれました。ユーザーに直接働きかけてレビューをもらったのも感謝。
  • 亮太sixteen(ScM)…秋からの加入で、Macの扱いも慣れず難しい期間だったと思います。プログラムの理解も大変だった中で積極的に発言して議論を前に進めてくれました。言語化が上手。
  • Mahi(開発者)…僕です。Pythonのプログラムを考えていました。DBのテーブルの構造も考えました。デプロイもやりました。チームの中では比較的周りが見えていた(と思っている)ので、なるべく客観的な視点を持つことを意識していました。こう見るとすごく出来そうな感じしますけど、プログラミングは授業でやったくらいでしたし、開発についての知識もほとんどありませんでした。

誰かが技術や開発プロセスにものすごく精通しているとかはなくて、初心者が集まったチームでした。慣れない言葉、慣れない技術を使うのに皆苦心していました。

ちなみに、「走れ三日坊主」というプロダクトの名前を考えたのはこの中にはいません。春学期のみ参加してくれた方が考えました。結局最後までこの名前を使い続けました。

僕個人が学んだこと

enPiTの期間で学んだ大事なこと、今後も覚えておきたいことを記します。

動くものを常に用意する

enPiTでレビューをもらうときは、実際にプロダクトを触ってもらい、フィードバックをもらうという流れが基本です。どれだけ簡素なものでも、実際に触れることが重要です。実際にユーザーに触ってもらったフィードバックは自分たちにない視点があり貴重です。プロダクトのコンセプトを丁寧に説明するより、「触ってみて、ここどうですか?」と聞いた方が良い意見がもらえます。これに気づいてから、なるべくいつでもプロダクトを触れる状況を維持していました。

チーム内のプロダクトの解釈の一致

僕は開発期間はほとんどオンラインで参加していたのですが、オンラインで作業を進めていると、会話、コード、miroなどで伝わりきらない部分が出てくることがあります。2グループに分かれて分担しながら作業をしていて、進捗報告のときにメンバーに「思っていたのと違った」と言われたことがありました。チーム内で解釈が異なると向かう方向がズレてきて無駄な時間を過ごす可能性があります。実装のイメージ、プログラムの動作の仕組み(方針)などは実際に作る前になるべく共有し、チーム内でプロダクトの解釈を一致させることで違和感のない一貫性のある開発になると思います。

提供する価値と求められる価値

レビューを通してユーザーの求める機能、修正を反映させていくごとにプロダクトが良くなっていった一方で、自分たちが提供する価値に対する意識が薄らいでいくときがありました。ユーザーの声を聞きすぎるとこういうことが起こります。enPiTにおいて自分たちの軸となる価値とユーザーの求める価値は必ずしも一致するとは限りませんし、どちらも前書きなく「価値」と表現されるので、ユーザーの求める価値を追求し価値のあるものを作っていると思っていたらなんか思っていたのと違うものができてしまった、ということが起きかねないということを理解しました。自分たちの軸となるものを常に意識して、そこからズレていないかを確認しつつ、仮にズレていたときに、自分たちの軸の方向に戻すべきか、自分たちの軸自体を変えるかをすぐ議論できるようなマインドであることがとても重要だと思いました。実は期間中に先生が講義とかで「あまりフィードバックでの意見を受け入れすぎるな」と言ってくれているんですけど、開発初心者視点では先生やメンター、他チームの方の意見が全て的を射たもののように見えてしまうんですよね。どれが真っ先にやらなきゃいけないことなんて分かるわけないので、わからないうちは最初から意識するんじゃなくて失敗して気づいていけば良いんじゃないかなと思います。

反省点

長期間に渡るチーム開発を経験し、反省したことを素直に書いていきます。

属人化の解消を途中から諦めていた

僕がある程度PythonフレームワークのFlaskを触ったことがあることからFlaskで書き始め、途中途中コードを丁寧に説明したりコメントアウトで何をしているかを書いたりして、最終的に僕以外のチームメンバーでPythonのコードを書けるようになってくれたら良いなと思っていたんですけど、なかなかうまく行かず、最後の方は僕とやなーんの2人でPythonのコードを書いていました。レビューの発表メンバーも固定され、デプロイも僕だけが行えるというような到底良いとは言えない状況でした。1日も休まなかったですけど、仮に僕が休んだらチームの進捗がかなり悪くなっていたと思います。せめてデプロイの方法と権限だけでもメンバーに共有すべきでした。この状況を解消するのを途中から完全に諦めていたことも含めて反省。

授業外の時間に必要そうな知識を調べた

enPiTでは授業時間外に作業をすること(いわゆる残業)を非推奨としています。僕たちも授業時間外にチームで集まることは基本的にしていません(成果発表会の準備で数時間使ったくらい)。また、コードも授業時間外にはほとんど手を付けていません。常にプロダクトを使えるように維持していた都合上、致命的なバグが見つかったときは時間外に少し触って直していたんですけど、新しい機能を授業時間外に付けたことは、Sprint15以降の期間も含めて一切行っていません。しかし、次のスプリントで必要そうな知識の調査は行っていました。開発初心者にとって作業工数を見積もるのが本当に難しいからです。どのタスクがどれだけ時間がかかるかが見えない中で作業をするのが嫌だったので、授業後に少し時間を使ってFlaskでのSQLの書き方などを調べていました。それをやったおかげでスプリント開始時の開発工数の見積もりがほぼ完璧に出来たんですけど、本来ならその知識調査も開発時間中に行うべきことなのでここに書いておきます。

自分が背負い込もうとしすぎた

技術的バックグラウンド、開発経験が無いチームで、開発を進めていて自分がチームの中では比較的プログラムをテキパキと考えられるなと思ってから、自分がチームを引っ張っていかなきゃという責任の意識がかなり芽生えていました。色々背負い込んだ結果夏ではヘトヘトになってしまったり、秋もデプロイが自分依存になってしまったりしていました。技術的にハードルがやや高いことを「次回までにこれできるようにしておいて」とメンバーに言うのは無茶だなあと思って避けていたのですが、折角のチーム開発ですし、自分の作業量を落とさずに全体の作業量を上げるならメンバーに開発時間の一部を費やしてでも知識をインプットさせるということをすべきだったかなあと思いました。

enPiTを受講するかどうかで悩む人が気になるであろう点

enPiTを受講する前に気になりそうなところを実際に経験して思ったことと並べて書いていきます。

プログラミングはどのくらい出来なきゃいけない?

授業で触ったくらいで十分です。enPiTでのチーム開発は様々な技術的バックグラウンドの人が集まって開発を行います。開発経験者も開発初心者も一緒のチームになります。なのでできる人じゃなきゃいけないということはありません。もちろんできるに越したことは無いですけど、出来ないからと言ってめっちゃ肩身が狭いかというと、そんなことも無いと思います。この期間で初めて学ぶ言語もあるはずです。言語を学びながら開発すれば良いと思います。言語を知っているかどうかよりも、やりたいことをどのようにプログラムにしていくか考えられることの方がよっぽど重要です。

この授業を通してプログラミングができるようになる?

人によりますが触った言語に対する知識がちょっと増えるくらいでしょう。劇的にプログラミングができるようになるかというと、そんなことはないです。人によっては全然プログラミングの知識が増えなかったという人もいると思います。この授業で特に学ぶのは開発の「過程」であって「手段」ではありません。ただ、この開発の「過程」は、十分に学ぶ意義のあるものだと僕は思います。

プログラミング以外に必要なスキルは?

ひたすらチームで会話をするのでコミュニケーションの能力があるとけっこう活きると思います。意見をまとめたり、発表したりするのが上手いとチームとして戦力になります。積極的な発言が大事ですが、もちろんそれが苦手な人もいますし、そういう人も気兼ねなく話せる雰囲気作りの方が大切ですね。

あと、チーム開発に対する意欲はあったほうがいいかなと思います。開発はチームで主体的に取り組むので、意欲が欠けるとチームに迷惑をかけてしまいます。なので、チームで開発をやってみたいと思う人が受講してほしいですね。

ブログに書いてある言葉の意味が分からないんだけど?

全然大丈夫です。他の方が書いたレポートブログに「アジャイル」「スクラム」「PBL」「モブプロ」「ドライバー」「スクラムマスター」だのよく分からない単語がいっぱい書いてあると思いますし、この記事にもたくさん出てきます。ただこれらは授業中に全部学ぶので、受講前は知らなくて大丈夫です。僕は「デプロイ」すら知らなかったので。あ、これも知らなくて大丈夫ですよ。

オンラインでも支障はない?

僕は開発のほとんどをオンラインで行いましたが、特別困ったことはありませんでした。むしろオンラインなら自宅にある複数枚のモニターを使えるので環境的には良いこともありました。まあ意思疎通の速さと正確さは対面のほうがあると思うので一長一短ですね。遠隔でもmiroやdiscordの画面共有などでなんとかなりました。直接会うとチームメンバーと親しくなれるので、オンライン中心でもメンバーと会う機会は適宜設けたほうが良いかなと思います。

希望が多く抽選になる可能性は?

あります。年度によると思いますが、僕の年度は定員枠に対し希望者がオーバーし、抽選になりました。春学期と秋学期で分かれていますが、通年で(春秋両方enPiTテーマで)希望すると通りやすいと思います。僕の年度でenPiTに参加したmast生はみんな通年でした。

担当教員や学生メンターは厳しい?

めちゃめちゃ優しいです。分からないことがあったらすごく親切に教えてくれますし、優しい言葉をかけてくださいます。授業の雰囲気もかなり緩いというか、授業という意識があまり無い中でチーム開発を進めていくという感覚です。まあ受けたら分かります。

授業は大変?

それなりに大変です。残業がない限り授業外でやることはありませんが、授業中は頭をフル回転させるので2コマだけでもけっこう疲れます。僕はほぼ毎回必要なプログラムを制限時間内に考えて実装しデプロイまで行うということを行っていたのでなかなか消耗しました。他の実験科目と比べてどうかはわかりません(流石にCOJTはもっと大変だと思うけど)。

アドバイス

優秀な皆さんに特別教えることは無いですが、知っておくといいかもしれないことを1つだけこっそり書いておきます。

enPiTでは春学期に自己学習期間という期間があってその期間は自分でやりたい勉強を好きなようにできるのですが、その期間でもし何もやることが浮かばないなら、バックエンドをフレームワークと一緒に学んで実装するのをおすすめします。バックエンドはアプリケーションの骨子となるものでとても重要です。ここが無いとやりたいことがなかなか出来ません。もちろんJavaScriptのみで実装できるアプリケーションもありますが、一度データベースやAPIを絡めたアプリケーションを実装しデプロイまでやってみると夏以降の開発で役に立つかもしれません。デプロイが必ず最初の壁になるので、ここを軽く超えられると楽だなと思って書きました。必ず役に立つ訳じゃないので参考程度に。

思うところ

良いことばかり書いても信憑性に欠くので、個人的に思うところを書いていきます。

enPiTってけっこう独特な雰囲気があると個人的には思っています。授業のようで授業じゃないような。教員メンターさん中心に授業後にけっこう長い時間雑談していたり、実況チャネルで話題と全然関係ない話をしていたり。「enPiT」という既存のコミュニティがあって、そこにうまく入れる受講生がいたりいなかったりするんですよね。僕は結局最後までそこに入らずだったんですけど、どういう距離感で接すればよかったのか最後まで正直よく分かりませんでした。

所謂「内輪」的な雰囲気は確かにあったと思います。分からないですけど、例えばオンラインでのやりとりが距離感を縮め切るのに有効ではなかったとか、内々で定義されたよく分からない絵文字が頻用されていたとか、そういうのが色々あって入りにくくなっちゃってたのかなあと個人的には思います。僕が改善案挙げて変化するとは思えないんですけど、例えば対面で談笑するイベントを開くとか、そのイベントを授業に組み込むとかしたら受講生が溶け込みやすくなるのかなと考えました。

最後に

ここまでとんでもなく長い文章を読んでくださりありがとうございます。途中途中飛ばしながら読んでくださった方もありがとうございます。気がついたら長くなってました。見づらかったでしょうね。すみません。特別ものすごい熱量があるわけではないんですけど、1年もかけて色々学んだ授業ですから、備忘録として丁寧に書き記しました。こういう雑多な文章を書くのはけっこう好きですし、こういう文章を書くことぐらいでしか貢献できないので。

あまりにも皆が推していて胡散臭いですけど、いい授業ですよenPiT。チーム開発の方法論、考え方、スキルなど本当に色々なことが学べます。たくさん書きましたが、これを見てenPiTのことを全て知った気にならないでください。これでもほんの一部ですからね。開発初心者という立場で苦労することも多かったですが、一通り経験できて良かったです。今後にも絶対活きてくると思います。

心残りは賞が取れなかったことくらいですかね。まあ他のチームの皆さんのプロダクトと取り組みが素晴らしすぎるので、致し方なしといったところでしょう。僕の頑張りとこの文章だけでも評価して頂けたらと思います。

教員・メンターの皆さん、1年間ありがとうございました。常にこの授業を良くしようという姿勢が伝わってきました。優しく、丁寧に接してくださって、幾度となく助けられました。

ここで書いたこと以外に何か分からなくて聞きたいことがあれば僕のTwitterかなんかに遠慮なく言ってください。Twitterアカウントは @ProfessorFjord4 です。

大変でしたが本当に有意義な期間でした。説明会のときになんとなく面白そうだと思って、抽選覚悟で申し込んでよかったです。約12,000字のこの記事をもって、僕のenPiTを修了させて頂きます。ありがとうございました。

3年次に受けた授業について 春学期編

105本目。夏休み、帰ってきて…

 

3年次に受けた授業について 春学期編

夏休みが終わり、3年次秋学期が始まりました。対面授業の開始、2年半オンラインだった自分にはかなり身体的にキツい部分がありますが、それまでにそこそこきっちり単位を取っていたので早起きは週1回で済みそうです。1日全休も生み出せたのもデカい。

最早授業の感想ブログと化したこの脳内散歩ですが、今回も半期のまとめです。ちなみにこれまでは成績開示と授業の感想は別で分けていたのですが、似たような話ですし別々で書くの面倒なので今回は1本にまとめます。

僕の代は3年次春学期までがオンライン授業なので参考にならない部分もあるかと思いますが、参考になればと思います。

一応2年次春学期、秋学期の分のリンクも貼っておきます。オンライン授業だった頃のやつなので参考程度に。

professorfjord4.hatenablog.com

professorfjord4.hatenablog.com

後輩の方に少しでも参考になる部分があれば。いつもより少ないですが書いていきます。

プログラム言語論

3・4年次向けのmast開設の授業の多くはGC5〜の専門科目ですが、この授業は専門基礎科目です(何が違うかは分からん)。専門科目の単位が足りないがちになるのでそこはお気をつけて。SchemePrologなど今までではあまり触れてこなかったような表記法のプログラム言語を用いてプログラムの仕組みを学んでいきます。レポートは2週に1本で分量は多め(プログラムを書くものから説明、図示など様々)です。スライドは英語で説明は日本語というのがよくわからなかった。

マークアップ言語

専門科目。XMLの基礎を学ぶ授業です。構造さえ分かってしまえばそこまで難しくないかなと思います。毎週のレポート提出(週によるが重すぎるものはなかったと記憶)と最終レポート(実装、けっこう大変)があります。月曜1,2限なのがネックかもしれないですけど、プログラミングにそこまで苦手意識がなければ積極的に取りたいですね。

インタラクションデザイン

専門科目。人間がデジタルメディアを扱うことを念頭に置いたデザインをどう考えて開発するか、みたいなお話を9週聞く授業です。1週は別の先生がARとかVRとかの話をします。この別の先生のレポートだけちょっと大変ですが他は小テスト(来年以降は期末テストとかあるかも?)なので授業の負担はそこまで大きくないかと思います。

データベースシステムⅠ

専門科目。名前の通りデータベースを扱う授業です。半分座学で半分実習。実習ではNoSQLを扱います。内容はそこそこ難しくてやることも少なくないですが、なるべく分かるように解説してくれているのと、実習用のサイトが丁寧でやりやすかった。最終レポートが実装なのでそこが大変です。

先端技術とメディア表現

専門科目。みんな大好きochyai先生の講義です。内容はメディアの歴史とかが中心だったと記憶しています。それとは別に論文を1本毎週読んで1枚のスライドにまとめて、授業中に指名されたら読んだものについて簡単に発表するみたいなことをやっていました。僕は指されなかったけど。その論文読むやつは自分で分量調整できて、毎週30本読んでくる人もいました。すごいなーと思っていました。

情報デザインⅡ

専門科目。ポスター、本の表紙、見開き雑誌などのデザインをして先生に添削してもらう授業です。情報デザインⅠと比べると先生が直したほうが良いところを淡々と指摘してくるのでメンタルに来るんですけど、先生が指摘したところをその通りに直すとちゃんと褒めてくれました。あまり自分のセンスは信じないほうが良い。

情報・プロダクトデザイン概論

芸術専門学群開設の授業。プロダクトデザインの歴史が中心で、デザインに興味があるなら取っても面白いかなと思います。授業毎の感想のフィードバックが親切で分かりやすい。デザイン周りの僕の教養がもう少しあればもっと良い評定取れたと思います。

芸術(イラストレーション)

学群授業ではなく共通科目扱い。AdobeIllustratorを扱う授業です。これを取るとAdobeCCのライセンスが無償で春学期の期間に配布されるので情報デザインⅡと一緒に取ると良いかもです。手順書に沿ってイラストを描くので絵を書くのが苦手な人も全然大丈夫だと思います。ただ最後の方の課題はある程度センスが必要で、僕はあまりいいものを提出できませんでした。

TSUKUBAポスト・コロナ学

特設科目。春C。新型コロナウイルスがもたらした各分野への影響についての講義です。僕が受けたときは出欠も取らず毎回の提出物もなく最終レポートだけで成績をつけていました。コロナ収束したらこの授業どうするんだろう。

日本国憲法

夏休みの期間に受けられる講義。来年以降は対面かも。名の通り日本国憲法について詳細に触れていくもので、けっこう分かりやすかった。資料が丁寧。講義時間はそれなりに長いです。小テスト×4と最終レポートで成績をつけます。

情報メディア実験A

春学期の最初にテーマを決定し、テーマに沿って諸々を進めます。1週間のうちに2コマ×2あります。僕はenPiTを取りました。enPiTの詳細については年度末くらいに別で書く予定です。技術系つよつよの人はCOJTを取っている印象。他は良く分かりません。人気のテーマは抽選で決めることになるので、取りたくないものを希望に入れないようにしましょう。自分のテーマ以外はよく分かりません。

取ってないやつ

パターン認識、情報可視化、視覚情報科学、システム数理、音声・音響学基礎、インタラクティブCG、ソフトウェア構成などが春学期開設の3・4年次向けの科目です。このへんはマジでよく分からないです。僕が取っていないというだけなので、自分の単位数、時間割と相談して取ると良いと思います。

成績詳細

情報学群

日本国憲法はまだ出ていません。情報学群開設科目は綺麗にA以上取れてて、芸術系はBでした。デザイン多少興味はあるんですけど成績が伴っていないからあまり向いていないんだと思っています。概ね頑張った科目がちゃんと成績取れててよかったです。

GPA

なんとかGPAはキープできています。秋学期は15単位の予定。対面ですけど維持できるように頑張ります…宅通…

 

余談

いい加減大学に自転車置いたほうが良いですかね。まだ置いていないんですけど。3年生にもなって大学のこと知らなさすぎるの本当に良くないですね。秋学期も頑張りましょう。

2年次に受けた授業について 秋学期編

104本目。ある程度参考になっているらしいので忘れないうちに。

 

2年次に受けた授業について 秋学期編

3年次春学期が始まりました。僕は授業のコマ数を昨年よりもそこそこ減らしてはいますが、やるべきことは少なくないのでなかなか楽はできないなと感じています。空き時間を利用して効率よく進めていきたいです。今年は課題のことを忘れる時間を増やしたいんですけどね、、

前置きはこの辺で、今回は2年次秋学期に受けた授業の詳細について、kdbには書いていないことを中心に、忌憚なく正直に書いていこうと思います。前回も述べましたが2年次は体育以外オールオンラインという通信大学のような授業スタイルです。僕は実習系の授業でもない限りオンラインの方が成績は取りやすいのでこのスタイルは非常に助かっています。まあ大学行かなさすぎて友達めちゃ少ないのはあるんですけど、千葉に住んでいるのでシャーナイっすね。

ちなみに2年次春学期編、1年次秋学期編もリンクを貼っておきます。今と比べると授業内容や時間割など変わっている部分も多いので参考程度に。

professorfjord4.hatenablog.com

professorfjord4.hatenablog.com

mastの後輩の皆さんに少しでも参考になる部分があれば幸いです。それでは早速行きましょう。

デジタルクリエイティブ中級/上級

学士基盤科目。デジタルクリエイティブ基礎の続きで、AdobeCCのソフトを触るという授業です。基礎と比べると少し技術的なことが増えてくるので、AdobeCCに興味があるけどあまり使い方がわからないという人は良いんじゃないでしょうか。例えば写真のある部分をボケさせたり、顔のシワやら壁の模様やらを消したり、動画中のある動いている人物にモザイクをかけたり…?課題の内容は中級、上級ともにデジタルクリエイティブ基礎と全く同じ(何かしらの制作物を1つ期間内に作る)です。ちなみにこの時間は、2年次は情報理論、3年次はディジタルコンテンツ表現演習(落合先生担当)、オートマトン形式言語、と授業が被っているので、取りたい人は自分の興味に合わせて何年次に取るかをよく考えましょう。

応用体育ソフトボール(秋)

春に続いて通年での必修体育です。唯一の対面授業。僕はソフトボールを取りました。去年は雨が多くて大変でした。細かいことは春のところに書いてます。

スポーツが変われば、大学が変わる

自由科目(特設)。大学スポーツを変えていきましょう!みたいな内容の講義です。スポーツ全般が好きなので面白いんじゃないかと思って取ったんですけど、なんか半分くらいは日本ダメ!アメリカ見習え!みたいな話していた記憶。課題はまあ少なくはない程度のレポート(毎回提出)です。僕はスポーツ好きなので頑張って文章書いてこれはA+行ったろ!って思いながら最終レポートを提出したのですが、89点で1点足りずAが返ってきて悲しくなりました。頑張ったのになあ。

情報社会と法制度

法律について全体を大まかに触りつつ、情報に関わる部分にも少し触れていく講義です。プロバイダ責任制限法〜とかは情報法制度の1回の講義にまとまっており、その他は普通の法律の授業です。グループワークが1回あり、グループでとあるテーマについて議論します。課題は毎回提出の小テスト+最終レポートです。法律にある程度興味がないと何を言っているかわからないと思うのでそこは気をつけましょう。ちなみに知的財産概論はこの授業を取っていないと2〜3000字くらいのレポートを書かないといけないのですが、この授業と知的財産概論は同時期開設なので結局レポート書かなきゃ取れないというおかしいことが起こっています。3年次は知的財産概論の時間が実験と被っているので取れません。僕はそこまでの情熱がなかったので知的財産概論をキッパリ諦めました。取ってる人もいました。

データ構造とアルゴリズム

その名の通りデータ構造とアルゴリズムについての講義です。スライドがシンプルすぎるので講義動画は短いですが内容理解はちょっと大変です。レポートが2週に1回あるのですがプログラムを書くわけではなく日本語でアルゴリズムについて説明するという内容で、欠落箇所があるとそこを見逃してくれないので丁寧に説明しましょう。自分の年次はフィードバックがどの授業よりも詳細に書いてあって、必ず褒めてくれるのでやっていて気分は悪くならなかったです。

データ構造とアルゴリズム実習

データ構造とアルゴリズムの一部講義内容をプログラムを実際に書いて学んでいきましょうという内容です。実習科目なので2コマなのに1.0単位しか出ないのが悲しい。言語はC言語を使うので2年次春学期のプログラミングをサボるとここが大変です。2年次春学期のプログラミングと比べて、提出はコードだけなのでそこは楽かなと思います。というか、2年次春学期のプログラミングがどう考えてもキツすぎる。

統計分析法

統計分析の手法を、Rというプログラミング言語を用いて学ぶ授業です。言うなれば「R実習」というタイトルが付いてもおかしくない。統計分析のことが全部理解できなくてもプログラミングができればついて行けるかなと思います。Rのことは知らない状況からで全然大丈夫です。課題はそれなりに毎回あります。

情報数学C

1年次に受けた情報数学Aや2年次春学期の情報数学Bとは毛色が全然違います。この授業は「数値計算基礎」です。コンピュータで数学の問題を解こう!という授業です。内容はまあまあちゃんと難しい数学ですが、その数学がプログラミングで解ける!ということが分かるという講義です。サンプルコードいっぱい配ってくれます。自分でプログラミングする箇所は2回提出するレポートのみで、そのレポートもそこまで多くはないです。途中何を言っているか分からなくなることもありますが、説明がかなり丁寧ですからゆっくりやればついて行けるかなと思います。

Webプログラミング

Rubyを用いたWebで動かすプログラミングの授業です。CGIとかデータベースとかを中心に、Rubyでプログラムを書いていきます。Ruby自体めちゃくちゃ難しいわけではないですし(Cよりはだいぶマシ)、先生が注意事項をかなり丁寧に言ってくれるのでそこはありがたいなと思いました。自分で書いたプログラムが一応動くんですけど汚すぎて最初はへこんでいましたが少しずつキレイになっていきました。プログラミングが苦手だとどうしても時間がかかってしまうかなと思います。

情報デザインⅠ

グラフィックデザインの基礎的なことを学びます。課題で構図を考えた写真を撮ったり、タイポグラフィについて調べたりします。授業の冒頭で、授業中の積極的な発言が評定に繋がります!と言われて、リアルタイムの授業中に割り込んで話せない自分がどうやって評定取るんだ?と思っていましたが、提出物を見ながら先生がコメントする時間があるので、そこで先生と話したり、あと授業の最後にプレゼンテーションを行う(全員は時間的に収まりきらない、ここが謎)のですが、そこで早めに手を上げてプレゼンをしっかりやったりしたおかげで、講義中に先生とあまりやりとりしなくても評定を取れました。

人間計測の方法

人間の感覚器や心理的実験などの計測の方法を学ぶ講義です。2年次の認知科学の先生の話していた箇所と一部被っています。認知科学受けた人はイメージしやすいかなと思います。課題は小テスト+最終レポートで、最終レポートの分量も少なめです。正直あまり覚えていない。

造形発想論

芸術専門学群の授業。主に「発想」の方法を学ぶ授業です。他学群の学生が受けることも考えられているので、内容はそこまで難しくないと思います。レポートは計3回、うち1回はギャラリーに実際に行く課題です。「アイデアを出す」ことはどの分野にも共通することだと思いますし、mastの時間割にピタッとハマる時間ですし、そこまで負担にもならないはずなので他学群の単位が足りていない人もそうじゃない人もおすすめできるかなと思います。

映像メディア概論

秋C科目。映画→テレビ→インターネットへと映像のメディア変わっていく様子を学ぶ講義です。講義と言いつつも映像すらなく、教科書とスライドを見つつワークシートを埋めていくので楽ですけど興味ない人は本当に退屈なんじゃないかなと思います。最終レポートは僕はいっぱい書きました(A4を2枚くらい)。分量は人によるんじゃないですかね。当時は教科書が発売したばかりだったので入手難度がどの授業よりも酷でした。今は多少マシになっていると思います。

サクセスフルエイジング論

秋C科目。健康と介護予防に関する授業。課題は毎回の小テストのみなのでかなり楽だと思います。だけど完全に単位数目当てで取ったので授業内容が頭に入ってなくて小テストが全然取れなくてヤバかったです。Aが出てめっちゃ安心しました。

総じて

秋学期は春学期ほどキツい授業はなかったですけど、だからといって楽なわけでもないです。僕は秋学期で21.5単位取りました。これくらい取れていれば十分かなと思います。他のmastの授業は、情報数学B、信号とシステム、知的財産概論があります。情数Bはけっこうキツいらしいです。信号は自分のキャパ的に切っちゃいました。ちょっと勿体なかったかなとも思ってますけどね。ちなみに今年はCG基礎と情報デザインⅠの時間が被っているのでそこは注意です。

以上です!みんな頑張ってね!

 

余談

大学の健康診断に行ってきました。大学3年にもなって保健管理センターの場所が分からず(行ったことねえから)ウロウロしていた自分が恥ずかしいですね。最後に身長を測ったのは高校3年の時だったのですが、その時から2cmくらい小さくなっていて寂しかったです。体重はあまり変わらず、ただただ縮みました。身長は諦めるしかないんですかね。

2021秋学期成績開示

103本目。めっちゃ遅くなった。

 

2021秋学期成績開示

そういえば秋学期の成績開示のブログを書いてないなあと唐突に思い出したので記録がてら書いていこうと思います。別に成績が悪くて伏せてたわけではないです。ボーッとしてたら2022年度になりそうだったって感じです。

今回は成績表と大まかな感想だけ書きます。授業の具体的な感想はまた別の記事で。多分けっこう先になりそう。

2年次秋学期

僕の今学期のテーマは「なるべく頑張らずに成績だけきっちり取る」でしたが、まあまあうまく行ったかなと思います。大変そう、関心があまりない、理解できず意欲が出なさそうな科目を切って、面白そう、多分苦労しなさそう、これなら自分でもできるかもという科目を選んだつもりです。自分の興味だけで選んでも卒業できない(自分の頭が弱いため)ので、自分の取りたいものを取りつつ、負担にならない程度に単位数を稼ぎました。

mastが取りそうな授業では情報数学B、信号とシステム、情報理論、知的財産概論を外しました。情数Bと信号は授業概要を見て完全に日和って外しました。信号は取っても良かったかもと正直思ってますけどまあ。情報理論は後述するデジタルクリエイティブを取るため、知的財産概論は授業を受けるためにまあまあしんどいレポートを書かなくてはならないらしく、やる気が削がれてしまったため脱落しました。怠惰ですね〜〜

必修はデータ構造とアルゴリズム(講義、実習)くらいで自由単位が多かったのですが、情報デザイン1、情報社会と法制度、Webプログラミングなどを取りました。大変そうな数学をしなくても良いような時間割を組んでいきました。マジで怠惰。統計分析法は一応数学ですが実質Rというプログラミング言語の授業でそこまで数学をしていないですし、唯一ちゃんとした数学は情報数学Cくらいですかね。ちなみに情報数学Cを取った理由は取ったほうが良いらしいということをなんとなく耳に挟んだからです。受けてみて、まあ確かにこれはあったほうが良さそうな気がするなあと思いました。今後色々使いそうな気がする。

スポーツが変われば大学が変わるはタイトルだけ見て、スポーツのお話かあ、面白そうだなと思って取りました。講義自体は期待ほどではなかったんですけど、それよりもちゃんとレポート書いた割にA+くれなかったことにしょんぼりしています。けっこうちゃんと書いたよ?89点て。1点わい。

造形発想論はけっこう良かったですね。主に「発想」について、芸術専門学群以外の生徒にも分かるように授業をしていたのが良かったです。負担もそこまで大きくないし面白いしでオススメ。

デジタルクリエイティブは春学期に基礎を取って、どうせなら中級上級も取りたいなと思って取りました。学士基盤科目の上限ギリギリでしたが、取れた上に成績もAで良かったです。こっちは(主に自分の制作が下手くそなせいで)A+取れる提出物じゃなかったのでA出して頂いてありがてぇ〜って感じでした。AdobeCCのソフトを触る授業で、授業期間はAdobeCCが無料で使えるので、AdobeCCが触ってみたい人は、春学期の基礎も合わせて取ってみると良いかもです。ただ、コンピュータネットワークとか情報理論とかと授業が被っているので、そこは注意してくださいね。

秋Cにも映像メディア概論と、サクセスフルエイジング論を取りました。このタームは授業取らない人もぼちぼちいる期間です。サクセスフルエイジング論はkdbをちゃんと探さないと見つからない科目だと思います。完全に単位数稼ぎ目当てで取りました。小テストで何回か惨敗した(自分の意欲の問題)のですが、Aが出て安心した記憶。

ということで2年次までの成績(GPA)は以下の通りです。

現在

2021秋学期は21.5単位でGPA4.10、全体だと83.0単位でGPA4.07です。少しGPAが上がったかな。ここまでは順調に来ているかなと思います。こう見ると2020秋学期サボったの勿体ない気がしますね。別にそこまでキツくない時期だったのであと2単位くらい取っておくべきだったかなあ。まあ後悔しても仕方ないので3年次にちゃんと取ります。

ちなみに83.0単位のうち32.0単位がmast(または情報学群)の選択の専門基礎科目です。卒業に32.0単位必要で、ここのラインを割らないように調整しました。まあ、3年次でも専門基礎科目は取る予定なのであまり気にする必要はないんですけどね。学士基盤科目、他学群科目も足りているのでまあ後は3年次の専門科目だけ下限を割らないように取れば大丈夫かなと思います。取れるとは言ってないですけど。来年以降もマイペースに頑張ります。授業が難しそうだから成績は落ちちゃうかもね。

 

余談

mast20の写真撮影の予定がなくなってしまったみたいですね。大学で起きたクラスターの影響らしい?まだコロナも落ち着かなさそうですもんね。皆さんも外出するのは全然良いと思うんですけどコロナには気をつけて。僕も今年はとりあえず千葉にこもっていることになりそうです。mast20の人と会いたいなあというのは僕も同じ気持ち。

2年次に受けた授業について 春学期編

102本目。今年度も振り返って思ったところを共有します。

 

2年次に受けた授業について 春学期編

秋学期はまだ終わってはいませんが、1年次の殆どの授業が終わった頃だと思います。mast21の皆さん、1年間授業を受けてみていかがでしたか?おそらく皆さんは僕より優秀だと思うので難なく乗り切ってるのではないかと思うのですが、少しでも参考になる部分があればと思って、昨年に引き続き、僕が2年次に受けた授業を振り返ってみようと思います。前回と同じように、授業内容の詳細というよりは受けた正直な感想を書いていくつもりです。授業内容はkdbもどきとかを見てくださればだいたい分かると思います。2年次もほとんどオンラインで乗り切りました。千葉に住んでいますが、現地にいなくてはならない理由はそこまでありませんでした(教科書手に入れにくいのは大いにある)。

mast22の皆さん、ご入学おめでとうございます。昨年、僕が受けた授業の感想は1年前に記事にしてあるので、そちらを見ていただければ少しは参考になるかと思います。ただ、僕が受けた授業とみなさんがこれから受けるであろう授業はどうやら少し違うみたいなので、あくまで参考程度に見ていただければと思います。この記事を上げるまでに、少しだけ加筆をしておきます。

professorfjord4.hatenablog.com

では、早速行きましょう!

デジタルクリエイティブ基礎

学士基盤科目。3.4年次向けとありますが1年次だろうが2年次だろうが普通に受けられます。授業難易度的にも情報学群の学生なら全く問題ないと思います。ちなみに情報学群の授業で同じ時間帯にコンピュータネットワークという授業があり、mastの学生のほとんどがそっちを取っていますAdobeのソフトの使い方を一通り学ぶ授業です。この授業を受けているときは期間限定でAdobeCCのライセンスが無料で使えます。定員数がけっこうカツカツなのでもしかしたら抽選漏れしてしまうかもしれませんが、Adobeのソフト無料で使ってみたい!という人には良い授業だと思います。

応用体育ソフトボール

今年唯一の対面授業(体育のために千葉↔つくばを往復していました)。2年次体育は1年間同じ種目をやります。抽選は決められた種目の希望度を5段階で評価していき、なるべく希望度に沿った種目が(抽選?で)選ばれるようになっています。ちなみに5段階中の5(最高評価)は2つ以上つけなくてはならないため、この1種目だけがやりたい!という選び方は残念ながら出来ません。僕はソフトボールがやりたくて、抽選でソフトボールを無事に引くことが出来ました。素人でしたが、同じ学類の同期が多かったのと、チームメイトがフレンドリーに接してくれたこともあって、楽しい時間を過ごせました。

確率と統計

その名の通り確率と統計について学ぶ授業です。理系の学生にとっては3割くらい既習事項です。講義動画を見て小テストを受ける、という形式なので2年次春学期の授業の中でも負担はかなり軽い方だと思いますが、教科書の問題を解くなどしっかり勉強をしないと小テストは解けないようになっているので、そこは注意が必要です。レポートもありますが、教科書の問題を1問解くだけなのでこちらもかなり少ないです。

微分積分B

この授業の担当のhrg先生が今年でご定年らしいので来年以降どうなるかは全くわかりません。hrg先生は授業動画も参考資料pdfも課題もてんこ盛りです(その分詳しいからとても勉強になる)。レポートの作成もめちゃめちゃ時間がかかったし、授業内容を理解するのもめちゃめちゃ時間がかかったし(なんなら理解できてないところもぼちぼちある)、かなり苦労しました。多変数関数の微分積分級数らへんを扱います。この分量が来年以降も継続されるならば、後述するプログラミングを上回る春学期屈指の分量です。必修なので頑張ってください。

線形代数B

ベクトル空間とか対角化とかを学びます。微積のせいでレポートの分量の感覚が麻痺していますが、この授業のレポートは標準的な分量だと思います。manabaではなく先生のサイトにて講義資料が配布されます。動画じゃなくてパワポなのが少し面倒ですね。まあ最悪パワポ見なくても配布PDFと自学自習で乗り切ることはできるんじゃないかなと思います。レポートの点数が匿名で毎回順位付けされるのは珍しいポイント。

プログラミング

春学期(というか2年次)最大の鬼門。C言語を1から学びます。というか、今からでも遅くないので市販の参考書とかで先取りしておくことをオススメします。まずC言語自体そこそこ取っつきにくいので面倒ですし、レポートの形式も事細かく指定される(長ったらしくて面倒)上に、プログラミング初心者にとっては課題の難易度もなかなかのものです。「何かしらアドバイスを貰ったらそのことをレポートに記載しないとダメ」みたいな後出しルールとかも連発されていたので20生からめちゃくちゃにヘイトを買っていました。落単した人も結構いると聞いています。LaTeXも否応なく覚えることになります。まあLaTeXは使えると色々便利なのでしんどいですけどこの時期に環境作っちゃいましょう(VSCodeLaTeX書けると便利ですよ)。C言語は秋学期にデータ構造とアルゴリズム実習という授業でも使うことになるのでここをサボったら芋づる式でそこも苦戦します。というか必修なので逃れられません。キツいですけどこの授業を乗り切れるなら2年次の授業全部乗り切れると思います。

コンピュータシステムとOS

2コマの前半が講義パート、後半が演習パートです。講義パートではコンピュータシステムの動作原理とかOSの基礎とかを学びます。演習パートではアセンブリ言語のプログラミングを学びます。先程述べたプログラミング(C言語)よりはここで扱うアセンブリ言語は簡単ですので安心してください。この授業は期末試験があるのですが、事前に配布される対策プリントよりも過去問のほうが得点に直結するので過去問をどうにかして手に入れることをオススメします。まあ手に入れられなくても爆死することはないと思います。僕は試験直前にしかその紙を見られなかったので(ちなみにそんな僕の評定はAでした)。

データ工学概論

リレーショナルデータベース、SQLの使い方を、実際に手を動かしながら学びます。最終的にはWebアプリケーションシステムを自分で作り、それが成績として評価されるので、自分の考えるシステム次第でモチベーションが変わってきます。題材はマジで何でも良い(僕は読売巨人軍の選手管理システムを作りました)ので、自分が純粋に作りたいと思うものを作りましょう。予備知識0でもなんとかなります。ちなみに僕はemacsが分からなくて初回で詰みましたが何とかなりました。同時双方向型のオンライン授業で1,2限なので朝早く起きるのが大変でした。

CG基礎

コンピュータグラフィックスのソフト(Blenderとか)を使う授業ではありません。c++OpenGLを使ってプログラミングでCGをするという授業です。それなりに数学を使うので、「CG基礎」とありますが課題によっては普通に難しいです。c++とかOpenGLにいきなり触れることになるので僕みたいなプログラミング分かんない人間にとっては最初は面食らうかもしれません。毎回発展課題というものが用意されていますが、それを毎回必ず提出しなくても(僕は半分くらいしかやってないです)A+は来るので評定自体は緩めなのかなと思います。

認知科学

こちらも一部hrg先生(今年でご定年)が担当しているので来年以降どうなるかはわかりません。認知科学とありますが心理学的な側面が大きいかもしれませんね。人間がどのように物事を学習していくか、みたいな人間の仕組みに焦点を当てた授業です。後半になっていくと論理とか人工知能みたいな話もちょっと出てきます。毎回毎回の提出物は少なめなのでそこまで大変な授業ではないと思います。評定に対する最終レポートの割合が大きいのでそこは頑張りましょう。

ACPC連携講座:ライブ・コンテンツ論

この授業もhrg先生(今年でご定年)担当なので来年以降どうなるかは分かりません。「ライブ」というものを様々な観点で考える、オムニバス形式の講義授業です。ライブ、音楽に興味のある人はとてもオススメだと思います。ライブだけでなく、そこに関わる映像技術とか、初音ミクの話とか、アニソンの話とか、サブカル的な側面もあります。毎回それなりに文章を書けばいい成績はもらえますし、文章の書きやすい授業内容なんじゃないかなと思います。

情報メディア創成特別講義A

立体造形物、3Dプリンターの技術に関して学ぶ授業です。春Cの集中授業です。講義時間はそこまで長くなく、レポートの分量も至って普通です。集中授業なので単位の量にしてはいずれも圧倒的に少ないほうだと思います。この授業は今(2年次)まで受けた授業である専門基礎科目ではなく、3年次以降の授業と同じ専門科目という扱いで、専門科目の単位はそこそこ貴重だと思うので取れるなら確実に取っておくことをオススメします。ただ僕のレポートの質があまり良くなかったからかBが返ってきて、やってしまったなあという思いです。

情報メディア創成特別講義C

産総研っていう産業技術がすんげえ(語彙力皆無)ところの連携大学院教員と呼ばれる人がオムニバス形式で最先端の研究に関する講義を行います。これは夏休み中の集中授業です。講義を受けて、レポートを提出するというシンプルな形式です。特別講義Aと同様に、特別講義Cも専門科目扱いで、不勉強でもレポートをちゃんと書けば単位は来るはずなので、こちらも取っておくことをオススメします。

総じて

春学期はプログラミングと微分積分Bがキツいです。秋学期と比べるとしっかりとお勉強をしてしっかりとレポートを書くという授業が結構多いのでそこそこ大変だと思います(1,2年次で一番しんどい時期)。他にもmastの授業で言ったらメディア社会学とかコンテンツ概論とかコンピュータネットワーク(デジタルクリエイティブの時間と同じ)とかがありますが、そこも全て取るとなるとめちゃくちゃ大変なので(これらを取っている20生は普通にいるのでこれらも是非検討してみて下さい)、とりあえず時間割を埋めておいて、初回の授業で雰囲気を掴んで、必要なさそうなら切るというふうにすれば良いんじゃないかと思います。個人的には単位数を少し落としてもいい時期かなと思います。他の先輩からの情報とかも参考にしつつ、頑張って下さい!

 

余談

オミクロン株が爆速で広まってて困りますね。来年は少しくらい対面で受けられるかなと思いましたがこの状況だと正直電車にすら乗りたくないです。一応僕は基礎疾患があるのでコロナになる方が嫌ですが、イベントとかも行きたいので勘弁してほしいです。

2021年ありがとうございました!

101本目。ご挨拶です。

 

2021をざっくりと振り返る

2021年もProf.Fjordの脳内散歩。に来ていただき本当にありがとうございました!また、僕自身と関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました!

今年こそはコロナのこと考えずに済むかと思っていましたが全くそんなことはなくむしろまだまだ続きそうな感じですね、、筑波の方とは全然交流できておらず寂しい感じはありますが、2022年、僕のことをどこかしらで認識してくだされば嬉しいです。

2021年はこのブログに58本の記事を上げました。去年よりも多く上げることが出来て嬉しいです。2年で100本。そのほとんどで1本につき最低2000字は書いているので、200000字は書いているでしょうね。いやー、すごいこっちゃあ。

また、noteも始めました。12月に始めて、5本更新。その間、3本のAdvent Calendarの記事を書きました。一応下にリンクを貼っておきます。3本合わせて20000字は書いています。

mast20 Advent Calendar 2021 5日目:2021セ・リーグ順位予想答え合わせ

note.com

脳内散歩で書いた順位予想の答え合わせをしています。当たったり当たらなかったり、難しいものですね、、

mast Advent Calendar 2021 12日目:お金を払ってよかったものランキング2021

note.com

5本上げた中で1番PV数が多い記事です。買ってよかったものってやっぱり皆気になるものなんですね。僕もついついこういう系の記事読んじゃいますし。

筑波大学 Advent Calendar 2021 19日目:テレビのバラエティを振り返る2021

note.com

頑張って書いた割にPV数が増えない記事です。やっぱり皆さんテレビ興味ないんですかね、僕は寂しいです。ただ、この中の番組、放送回は絶対面白いと保証します。マジで。

 

今後はこのブログでは受けた授業の振り返りを中心に書いていきます。更新ペースはかなり遅くなると思います。多分2ヶ月に1本くらい。noteは2週に1本くらい、自分の好きなことについて書いていけたらと思っています。

2021年は2020年よりも外に出られた1年ではありましたが、もっと外に出たいなと思いました。2022年はより外に出て、いろいろ吸収したいなと思います(そろそろ自分の身になることを吸収すべき)。また、発信も続けていきたいです。引き続きよろしくお願いします。