Prof.Fjordの脳内散歩。

大学生が日頃考えていることを文章にするだけの、自己満足ブログ。

日本シリーズ2020大反省会

40本目。こりゃあ酷いや。

 

日本シリーズ2020大反省会

参りました…ここまで一方的な展開になるとは…

ということで先日行われた日本シリーズ、私の贔屓の読売ジャイアンツパ・リーグ王者のソフトバンクホークス2年連続の4タテを喰らいました。この惨劇を自分なりに分析してみようと思います。

1戦目 巨人1-5ソフトバンク

先発菅野は2回、無死一塁で栗原に2-0からの3球目、続けたスライダーが真ん中に入り、先制を許す。その後も打線は得点圏にランナーを置きながらも要所で打てず、本調子ではない千賀を打ち崩せずに7回までズルズル0点行進。菅野は栗原に6回にも2点適時二塁打を浴び、6回4失点で降板。モイネロ→森(ウィーラーの犠飛で1点を返す)と繋がれて敗北。

2戦目 巨人2-13ソフトバンク

先発今村は初回からソフトバンク打線に捕まり、2回持たず4失点。その後も3回に戸郷がグラシアルの2ランで2失点、田口がデスパイネ犠飛で1失点、鍵谷がデスパイネの満塁弾で4失点、大竹がピッチャーゴロの処理を誤り2失点と計13失点。打線は6回にウィーラーの2ランで2点を返すのみで、モイネロ、森らの出番すらなく大敗。

3戦目 巨人0-4ソフトバンク

先発サンチェスは3回に中村晃に2ランを献上するも、7回途中3失点と粘りの投球(マジでよく頑張った)。しかし、救援陣(高梨、大竹)が7回のピンチで打ち込まれ、4点差に。打線は相手先発ムーアから7回まで点はおろかヒットすら打てず。モイネロ→森(丸が9回2死からチーム初ヒット)と繋がれ、敗北。

4戦目 巨人1-4ソフトバンク

ようやくオーダーを一新して臨んだ4戦目。1番若林と2番坂本が2塁打を放ち、早々と1点を先制。しかし先発畠が柳田、甲斐にそれぞれ2ランを被弾し、2回途中4失点と乱調。そこから大江→戸郷→ビエイラ→中川と無失点で粘り援護を待つも、状態の悪い相手先発和田毅を2回で早々に見切り、松本裕→嘉弥真→高橋礼→岩嵜→モイネロ→森と細かく繋いで無失点リレーで4連勝での優勝を決めた。

優勝を逃した理由

優勝を逃したというより、1勝もできなかった理由の方が正しい気がしますが、その理由は大きく分けて6つあると思います(多いなあ…)。

ソフトバンクのチーム状態

ソフトバンクは10月、11月を32戦26勝5敗1分驚異的な戦績で乗り切りました。シーズンで負け越しているロッテにもクライマックスシリーズで僅差ながら2戦をしっかりと勝ち切り、最高のチーム状況(東浜は離脱しましたが)で日本シリーズに臨めました。最高の波に乗っているチームはなかなか止められません。

②巨人のチーム状態

一方、巨人は10月、11月を35戦13勝18敗4分(リーグ5位)というチーム的には最悪に近い状況で日本シリーズに臨むことになってしまいました。この時期、9月までの勝利を支えていた亀井、メルセデス、大竹、中川が故障で戦列を離れていて、そのシワ寄せが他の選手に行って他の選手も状態を悪くしてしまうという悪循環に陥っていました。亀井、大竹、中川はなんとか日本シリーズに間に合いましたが、状態は中川以外は上々とは言えず、他の選手も全体的にあまり状態は良くなさそうでした。

③戦力差

もちろんチーム状態以外にも敗因はあったと思います。まず地力の差です。150キロを出す選手を大量に抱えているソフトバンクと、外国人以外はほぼ平均140キロ台しか出ない巨人。投手陣の全体的なスペックがまず全然違うという印象です。直球の球速差だけでなく、千賀のフォーク、石川のパワーカーブ、ムーアのナックルカーブなど、絶対的な武器となる変化球を持っている投手が多く、ハイクオリティな投球ができる素晴らしい投手陣でした。そういった投手陣を初見で攻略する野手の対応力にも大きな差があると感じました。ソフトバンク野手陣は失投をほぼほぼ逃さない一方で、巨人野手陣は失投をヒットにできずファウルや打ち損じにしてしまうシーンが散見されました

④短期決戦の戦い方(采配)

工藤監督は短期決戦の戦い方を熟知しています。それが顕著だったのは第4戦、明らかに本調子ではなかった先発和田毅を、3点リードしていながら、2回で下ろす判断をしたのです。そこから6人のリリーフで逃げ切り、優勝を決めました。短期決戦は「流れ」を掴むことが本当に重要です。3点リードという試合の主導権を握ってから、絶対にそれを離さないぞという意思を感じました。原監督はオーダーの組み方を失敗したという印象です。1、2戦目で活躍が無かった吉川、松原の1、2番と怪我明けの亀井を諦めず、3戦目もスタメン起用した結果、ムーアにノーヒットノーラン未遂を食らってしまい、4戦目でやっとスタメンを大幅にいじりました。まあ、遅いですよね。4戦目で打線を変えた結果2人で先制できたわけですから、もう少し早くそういった行動をしていれば何か変わっていたかもと思ってしまいます。

⑤戦力の見極め

巨人側で疑問視されているのは、中継ぎとしてフル回転し敢闘賞を受賞した戸郷翔征を先発させなかったことです。おそらく首脳陣は戸郷よりも今村、畠だろうと判断したという認識でいます。戸郷も決して悪い状態ではありませんでしたが、畠は11/1のヤクルト戦で2安打完封勝利するなどここ数回はかなり良い投球を続けていました。また、今村は現状の左の先発1番手で、シリーズで右投手が続く状況を嫌ったと考えられます。まあ納得はできますが、結果としては今村、畠の両投手はソフトバンク打線に完全に捕まってしまいました。結果論ですが、戸郷を先発2番手にするのがベストだったのかなと思います(畠は中継ぎ経験もあるので畠をブルペン待機させるとかも納得できる)。あまり結果論で語るのは好きではないんですけど、こういうところの見極めが出来ていなかったのもシリーズの失速を後押ししたのではないのでしょうか。

⑥リード

full-count.jp

フルカウントの記事に甲斐の巨人対策が詳細に語られていましたが、短期決戦ならではのリード術が凝縮されていて、とても興味深い記事でした。キーマンを岡本和真に絞り、クリーンナップの真ん中にあたる岡本を止めることで打線を分断する、という考えで岡本対策を徹底していました。内角球をうまく使って意識させることで外角球やボール球などを自在に扱う配球は見事としか言いようがありません。岡本も途中からヤケクソに振っていた場面も散見されました。岡本はシリーズ打率.077と完璧に封じ込まれ、甲斐のリードは優勝に大きく貢献していたと見ていいでしょう。一方、巨人の捕手陣のリードに批判が向けられています。大城のリードも冴えていない、相手打者を観察できていないという印象でした(3戦目7回裏、高梨対中村晃の場面、外角直球に明らかに合っていなかったが次のボールにスライダーを選択し、タイムリーを打たれたところが印象的)。小林だったら抑えられていたかというとそんなことは無いとは思いますが、甲斐のような明確な目標は巨人の捕手陣に無かったのかなと思います。

 

他にも語れる部分は多いですが、一旦このぐらいにしておきましょう。これ以上話しても寂しくなるだけですからね。

ということで日本シリーズは最悪の4連敗で終わってしまいました。巨人ファンとしては悲しいことこの上ないですが、終わってしまったことを今更どうこうすることはできないので、これをモチベーションにして来年こそはという気持ちを持って戦ってほしいと思います。この先の補強も抜かり無く行なってほしいです。来年度のさらなるレベルアップを期待しています。

 

余談

欲しいものは無限に湧き出てきますね。買っても買ってもあれ欲しいこれ欲しいと思ってしまいます。そういえば、明日からAmazonブラックフライデーサイバーマンデーセールが始まりますね…